2018年2月6日火曜日

芳醇スープ・果物料理・ジャム… 〜 フルタヨウコさんの著書より



寒い夜。フルタヨウコさんの著書を開く。彼女の手による香り高い料理の数々を回想しながら、この本のレシピを参考にスパイスの効いた一品で心を温める。もうあの笑顔に会えないのかと思うと悲しくてたまらないが、彼女の遺してくれた素晴らしい著書や料理を改めてより多くの人たちに伝えたいと思う。

I heard  the author of this book passed away 2 days ago. Very sad.  Delicious dishes produced by her, especially a bergamot peel jam…I will not forget. This book is my treasure.

http://sawaroma.blogspot.jp/2014/10/aujourd-est-comment-delicieuse-soupe-de.html





『北欧のおいしいスープ』を読むと、ローリエやタイム、ディルなどのハーブや、黒胡椒、ピンクペッパーのスープへの活かし方もよくわかる。お菓子ではカルダモンやシナモン、クローブの使い方。私にピンクペッパーの素晴らしさを教えてくれたのも彼女だった…「チョコレートにもよく合うの。チョコケーキの上にひねるように散らしてみて、美味しいから」と。



こちらは果物料理の本。「ヨーロッパでは果物は普通に料理に使われているのだから、この香りも酸味ももっと活用して欲しい!」との想いが実現した一冊。




http://sawaroma.blogspot.jp/2013/04/blog-post_25.html




7年前の今頃、波多野光さんの植物画展が開催されていた西荻窪のギャラリーでいただいたフルタヨウコさんお手製『和風お魚セット』。さつまいもにほのかな柚子の香り、蕪に桜の塩漬け、イワシの梅煮。春の「気配」を堪能。デザートのチョコレートムースにも赤いピンクペッパーと桜の塩漬け。きりりと甘みが引き締まって本当に美味しかった。ハーブティーはフルタさんのパリ土産。




http://sawaroma.blogspot.jp/2011/02/blog-post_13.html



そしてジャム。いつの頃からか私は心の中で彼女を『ジャム名人』と呼んでいた。4年前に初めていただいた国産ベルガモット果皮使用のジャムは本当に芳醇でフレッシュだった。




http://sawaroma.blogspot.jp/2014/03/blog-post_28.html



改めて、彼女自身の表現によるプロフィールが記されたページを何度も読む。




フルタヨウコさん。

その創造に満ちた豊かな人生に関わらせていただいたことを心から有り難く思う。



東京にて、sawaroma より。



2 件のコメント:

  1. とても暖かく素晴らしい記事で、本当に素敵です。
    ヨウコは妖精だったのかな、とふと考えたりしています。
    こちらこそありがとう。アキラ

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    1. フルタアキラさま
      お読みいただきありがとうございます。
      本当に妖精のように素敵なヨウコさんでした。
      ご著書を大切にいたします。

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