2018年1月9日火曜日

3 films par François Ozon・『婚約者の友人』~『17歳』



行動は結果ではあるが、謎の発端となる。人間とは、そもそも複雑な存在である。記憶と感情と思考が常に混じり合っている。フランソワ・オゾン監督は、そのような人間というミステリーを、いつも斬新な方法で描く。


Un comportement est un résultat, et c'est le début d'un mystère. Les êtres humains sont compliqués . La mémoire, les émotions et la pensée mélangent constamment. Le réalisateur François Ozon dessine un tel mystère des êtres humains d'une manière novatrice tout le temps.







『婚約者の友人』(邦題)パンフレットより


FRANTZ 2016年。

『婚約者の友人』(邦題)。謎の発端を引き起こすのが、まさにヒロインの婚約者の友人である。個人的には暗号めいた婚約者自身のファーストネームを記す原題が好きだが、日本語タイトルとしてはこちらのインパクトは功を奏したと感じる。謎は想像を触発し、新たな物語を紡ぐ。真実を知ることは人生を変える。

『婚約者の友人』公式サイト

http://frantz-movie.com

1/15まで 下高井戸シネマにて。その他これから上映される地域もあり。







『彼は秘密の女ともだち』(邦題)パンフレット表紙


Une nouvelle amie》/2014年。

『彼は秘密の女ともだち』(邦題)。

邦題で、nouvelle (新しい)は「秘密の」と訳された。

確かに、ひとつの秘密はひとつの新しい関係を生む。

http://sawaroma.blogspot.jp/2015/09/une-nouvelle-amie.html







17歳』(邦題)チラシ


Jeune & Jolie》(原題) 2013年。

原題よりも『17歳』(邦題)が響く。

17歳。人によっては…21歳かもしれないし25歳かもしれない。危険を知らない好奇心の危うさ。怖さよりもスリル? 何かの埋め合わせ? 彼女の表情にあぶなげで孤独な知性がほのかに香る。

Jean Nicolas Arthur Rimbau(アルチュール・ランボー)の詩、そして最後に登場する女性にとっても「17歳」はキーワード。Françoise Hardy(フランソワーズ・アルディ)の音楽が四季を紡ぐ。本作で主演したMarine Vacth(マリーヌ・ヴァクト)はフランソワ・オゾン監督最新作《L'amant Double》/2017 で再び主演する。






東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.


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