2017年4月26日水曜日

『デザインの次に来るもの』安西 洋之・八重樫 文 著 を読む



『デザインの次に来るもの』安西 洋之・八重樫

株式会社クロスメディア・パブリッシング

http://book.impress.co.jp/partner/items/001801.shtml



25日入手、日付を越えないうちに一気に最後まで読んでしまいました。

帯は外したほうがこの本の本質がじんわりと感じられます。


単刀直入なタイトル。

デザインは目的ではなく手段、さあその先に何を?

私自身のこれまでの仕事に対する姿勢の中で問い続けてきたテーマにも重なる内容を想像し、読みすすめるうちにその期待に沿ったものと確信できました。また何度も読み返すことになるでしょう。


私自身は「デザイナー」と呼ばれてはいません。ですが「デザイン」を仕事のプロセスの中で行い、分野によっては専門のデザイナーとコラボレーションすることもあります。

こうした流れの発端は大学卒業後初めて就職したデザインコンサルティング会社での体験が大きいのかもしれません。仕事に携われば携わるほど、生きていけばいくほど、様々な疑問にぶつかります。立ててしまった問いを探求し続ける時間が流れました。いつしかその行為自体が日々の私の重要な仕事となっています。


著者のお一人である安西氏とは、2010年にローカリゼーションのセミナーで数回お会いし、イタリア在住ビジネスプランナーとしての問題意識や視点に触れさせていただきました。今回の本では膨大な取材をもとに、語りかけるように簡潔な文章を綴られています。

もうお一人の八重樫氏は、イタリアのロベルト・ベルガンティ著『デザイン・ドリブン・イノベーション』監訳者であり、その信念に基づく探求の成果を伝えたいという思いが最後の「おわりに」の文章にも込められています。


お二人による渾身の一冊に感謝を込めて、一読直後の感触を記しました。

気がつけば日付は変わり、本日は新月を迎える日。

東京にて sawaromaより。

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