2017年12月31日日曜日

Bouquet de Fleurs N°108/KUSUMI TEA 〜2017年の香りとの出逢い


缶を開けて 茶葉から漂う芳醇な香りに暫し浸りました。

ティースプーン一杯分の至福のひとときで生まれ変われそうです。

なんて素敵な香りでしょうか。


J'ai ouvert une boîte et senti pendant un moment pour un parfum riche dérivant des feuilles de thé. Je pourrai renaître avec une cuillerée de ce thé merveilleux.

Quel beau parfum !



Bouquet de Fleurs N°108

KUSUMI TEA 

Créé en 1880 par Pavel Koushmichoff en lhonneur de la naissance de sa première fille Elisabeth, Bouquet de Fleurs N°108 est la plus ancienne recette de la maison Kusmi Tea. Lalliance de l'Earl Grey, des agrumes et des fleurs fait de ce thé un mélange très délicat.Citation de cette page ↓

https://www.kusmitea.com/vente-the/les-ballotins/bouquet-of-flowers-n-111-bouq075.html?packaging=307


ブーケ・オブ・フラワー・No.108

/クスミティー

長女エリザベスの誕生を記念し、パヴェル・クスミチョフが1880年に発表したクスミティで最も歴史のあるフレーバー。アールグレイの茶葉に柑橘類、花が加えられた非常に繊細なブレンドティー。この香りは発表当時のロシア皇帝のお気に入りにもなったそうですが、私も同感です。(日本語の公式サイトページはこちら

https://www.kusmitea.jp/ballotin-bouquet-of-flowers.html


クスミティーブランドが日本でも店舗販売されるようになったのはつい最近、20175月のことでした。ちょうどロシアでパヴェル・ミハイロビッチ・クスミチョフ氏が創業してから

150年目。来年は是非店舗でもこのブランドの香り高いお茶を選びたいと思います。

http://www.kusmitea-shop.com

https://www.fashion-press.net/news/30989

https://www.kusmitea.jp/shops


今年も様々な素晴らしい香りに出逢いました。2017年、忘れられない感動を私の記憶に残してくれたものは、はるばる北欧からのお土産として頂いたクスミティーのブーケ・オブ・フラワー・No.108をはじめ、シール・トゥルードゥンのキャンドル、ダダ、京都で出逢ったサンタマリアノヴェッラのエヴァやタバコ・トスカーナ、そしてエリザベス ・ド・フェドーによる香水専門書から知ったバカラの歴史への興味から吸い寄せられるように入手したバカラ・ルージュ540エキストレなど









古い歴史を持つブランドのものが多かったのですが、そのような中でもこの記事の一つ前にご紹介の、フローラルとして春蘭にフォーカスしたフレグランスを生んだ2017年デビューの『R fragrance』には今後の展開に期待を寄せています。



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2017年12月27日水曜日

春蘭の香り・NOBLE ORCHID / R fragrance


春蘭は学名では《Cymbidium goeringii》。“NOBLE ORCHID とも呼ばれるこの蘭は日本を含む東アジアの気候地帯、中国や台湾、韓国などで見られると言われている。私はこの花の香りをらん展で体感したことがあった。20182月にも開催の『世界らん展日本大賞』。

http://www.jgpweb.com

清々しく透明感があり、しばらくすると上品な柔らかさに包まれた。

濁りのない孤高の存在感。


そして先月、

日本人調香師による《NOBLE ORCHID》というフレグランスを試した。

http://www.rfragrance.co.jp

http://www.forte-tyo.co.jp/brands/r-fragrance/index.html

あの春蘭の花のイメージを少し思い起こし

この香りをリラックスしたい時間に楽しんでいる。




春蘭(Shun Ran est Cymbidium goeringiidans le nom scientifique, 

et appellé aussi L'orchidée noble . On dit que cest une orchidée trouvée 

dans les régions tempérées de l'Asie de l'Est, y compris le Japon, la Chine, 

Taiwan et la Corée du Sud.

J'ai senti lodeur de cette fleur à l'exposition,

Grand Prix du Japon · Festival international des orchidées.

Cette exposition aura lieu aussi en février 2018 .

http://www.jgpweb.com

Son odeur est fraîche , a un sens de la transparence, et après un certain temps, 

jai été enveloppée dans une douceur élégante . 

Jimaginais une présence d'altitude solitaire sans impureté .

Le mois dernier, j'ai essayé un parfum appelé NOBLE ORCHID par une parfumeur japonaise. 

http://www.rfragrance.co.jp

http://www.forte-tyo.co.jp/brands/r-fragrance/index.html

Je me souviens un peu de l'image de la fleur de 春蘭 et j'apprécie ce parfum au moment où je veux me détendre.




ちょうど 調香師の中村祥二氏による春蘭の記事を発見。

花の香り(8)  中国春蘭    中村 祥二(会長)/国際香りと文化の会

http://www.kaori-bunka.com/images/pdf/2018-8%20%92%86%8D%91%8Ft%97%96A%94%C5.pdf

私もこの素晴らしい香りをより多くの人に知っていただきたいと思う。



Je viens de découvrir l'article de 春蘭 par M. Shoji Nakamura , parfumeur. 

http://www.kaori-bunka.com/images/pdf/2018-8%20%92%86%8D%91%8Ft%97%96A%94%C5.pdf

Je souhaite aussi que beaucoup de gens connaissent ce merveilleux parfum.



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



2017年12月24日日曜日

今年の10冊・10 livres mémorables en 2017


今年も多くの魅力的な本に出逢いました。季刊誌 " PARFUM " 

http://parfum-specialist.com

では毎号"BOOKS"ページに於いて、数冊の新刊が紹介されています。

今年私は、毎号24冊の紹介文を書きました。合計10冊を改めて紹介します。


Cette année aussi, j'ai rencontré de nombreux livres attrayants.

Le magazine trimestriel « PARFUM » introduit des nouveaux livres

dans chaque numéro de page « Livres ».

Cette année, dans cette revue, j'ai écrit sur 2 ou 4 livres chaque numéro.

Ici, au total 8 volumes.



1.『黒猫の回帰 あるいは千夜航路』

晶麿 著/株式会社 早川書房

http://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000013654

参考情報

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html?m=0





2.『ジャック・ドゥミ  ミシェル・ルグラン  シネマ・アンシャンテ』

山田 宏一・濱田 高志 立東舎

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/09/blog-post_23.html?m=0




3. 不便でも気にしないフランス人、便利なのに不安な日本人

心が自由になる生き方のヒント』

西村・プペ・カリン 著/

石田 みゆ /株式会社 大和書房

http://www.daiwashobo.co.jp/book/b310342.html




4.IBLARD  井上直久  世界はもっとキレイにみえる ー』

井上 直久 監修 

山野邊 友梨 編集・制作/

株式会社 青心社

http://www.seishinsha-online.co.jp/jp/new_r.html




5.『いけばなときもの』

池坊 専好   矢嶋 孝敏 著/

株式会社 三賢社

 http://sawaroma.blogspot.jp/2017/09/blog-post.html?m=0




6.『京都観香® Kyoto's world of fragrance

生島あゆみ 著/

株式会社 宝島社

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/06/kyoto-world-of-fragrance.html?m=0





7.『私が好きなあなたの匂い』

 長谷部 千彩 著/

株式会社 河出書房新社

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/04/blog-post_28.html?m=0




8.『もっと暮らしに 

  毎日のハーブ 

  使いこなしレッスン』

諏訪晴美 監修/

メイツ出版株式会社

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/04/recueil-de-recettes-belles.html?m=0




9.江戸博物文庫   花草の巻』

 工作舎/

 堀場製作所 コーポレートコミュニケーション室 制作協力

http://sawaroma.blogspot.jp/2017/02/japanese-botanical-art.html?m=0





10.『パフューム』 

(原題: The Perfume Collector)

キャスリーン・テッサロ 著/

新井 ひろみ 訳/

株式会社ハーパーコリンズ・ジャパン

http://sawaroma.blogspot.jp/2016/12/perfume-collector-kathleen-tessaro.html?m=0




 

特に私が忘れられないのは 

110

何度でも読み直したい。

もうすでに3回は読み直しています。

著者に感謝を込めて。


東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.



アロマキャンドルからの回想・What I learned from creating 5 different scents


キャンドル。その炎の揺らぎを眺めるだけでも楽しい。香りがあるともっと楽しい。しかしながらその香りは強すぎると辛い。程よい香り方を求めて、かつて自分でキャンドルの香りを作ったことがあった。


Candles. It is fun just to look at the  flame. It is more fun if there is scent. 

However, it is painful if its fragrance is too strong. In search of moderately fragrant, I once made scent of candles by myself.




2003年から2008年まで、私はアロマキャンドルを制作、東京は御茶ノ水のとあるギャラリーで開催される『クリスマスプレゼント展』に出展販売された。

香りは2種類。「温」と「凛」。一度リニューアルも行った。

天然香料の価値も限界も実感できた貴重なトライアルだった。



From 2003 to 2008, I was producing aroma candles. At an gallery in Ochyanomizu,Tokyo, they were exhibited and sold on Christmas presents exhibition .I created 2 kinds of scent. On》(Warm) and Rin》(Dignified.

I renewed them once.

It was a valuable trial that made me realize the value and the limit

of raw materials.





キャンドルだけではなく、香りのサシェも制作。

自由な想像に浸るためのフローラル・ウッディの香り、「想」。

親しい人への愛情を感じるためのウッディ・フローラルの香り、「縁」。

これら花びらの形にピース(アロマピース)は

香りを含ませたロウで作られていた。



I made not only candles, but also scented sachets.

Floral woody scent for free imagination, SOU》(Imagine.

Woody floral scent , EN》(link for affectionate feelings to close friends.

These petal shapes pieses aroma pieseswere made of wax including scents.




最初のきっかけは、2003年夏のフランス料理とアロマキャンドルとのコラボレーション。お食事の香りを邪魔せず、爽やかで清々しい緑のイメージの空気がうっすら流れるように香るキャンドルを制作。この香りを、のちに香りのサシェ、アロマピースとして復活させ、

私自身の子供時代の夏の景色をイメージさせる「景」と名付けた。


The first motivation was collaboration between French cuisine in summer 2003 and aroma candles. I did not disturb the scent of the meal, I made a candle that smells like a fresh, refreshing green image air flows a bit.

This scent was later revived as a fragrant sachet, aroma piece,

It is named Kei》(Scenery) which makes me remind the summer in my childhood .



5種類の調香から学んだこと、それは香料の特徴。人の多様な香りの感じ方。

10年以上前に作ったアロマキャンドル、未だベースの香りは残っている。

今夜はこれに火を灯してみたいと思う。


What I learned from creation of 5 scents, it is a feature of raw materials . 

And people's variety of feeling, too.

There are aroma candles made more than 10 years ago, 

the scents of the base still remain.

I'd like to light the fire tonight.



東京にて、sawaroma より。

…written by SAWAROMA at Tokyo.

   

2017年12月23日土曜日

Des films mémorables en 2017・今年鑑賞の映画より


映画は、普段自分では見えないものを見せてくれる。

全ての映画を見ることはできないが

タイトルや予告編に魅かれて選択した映画には必ず深い余韻が残る。


Le film montre des choses que je ne peux habituellement pas voir. 

Je ne peux pas voir tous les films, 

mais le film qui m'a fasciné par le titre et la bande-annonce a 

toujours une profonde réverbération.




Isabelle Huppert dans le film ELLE brochure.

映画『エル』パンフレットより

イザベル・ユペール。




L'intensité d'effacer tous les stéréotypes.

Survie pour vivre la personnalité.

Dans les films que j'ai vu cette année, 

ELLE est particulièrement inoubliable.


あらゆる固定観念を一掃する潔さ。

個を生きるというサバイバル。

誰も他人のためになど生きてはいない

という真実を容赦なく突きつけられる。

今年観た映画の中で

『エル』は 特に忘れられない一作。


劇場上映はまだまだ続く。

1/7~池袋 新文芸坐

1/13 飯田橋 ギンレイホール、

広島 シネマ尾道にて。 

http://gaga.ne.jp/elle/
この映画の結末の感想は

実際に鑑賞した人とのみ

共有したいと思う。



2017年。実際に劇場で観ることができたのは14本。いずれも 限られた時間の中、劇場の上映時間に合わせられたものしか観られなかったが、新作ではない*を含めてどの映画も、忘れがたい印象を私の2017年に残している。来年も、出来る限り映画は劇場で鑑賞したい。


・男と女*

・たかが世界の終わり

・若者のすべて*

・シェルブールの雨傘*

・ロシュフォールの恋人たち*

・いつだってやめられるー

   マスタークラス (イタリア映画祭)

・パーソナル・ショッパー

・ダンサー

・ロダン・カミーユと永遠のアトリエ

 (フランス映画祭)

・ラ・ラ・ランド

・ボンジュール・アン

・乱*

・セザンヌと過ごした時間

・ELLE


『ラ・ラ・ランド』

『ロシュフォールの恋人たち』

『シェルブールの雨傘』の3本は

本日1223日より17日まで

ユジク阿佐ヶ谷にて上映中。

https://www.yujikuasagaya.com/romanticmusical



東京にて、sawaroma より。

écrit par SAWAROMA à Tokyo.