2016年10月10日月曜日

バレエ史を聴く・『バレエ・リュス その魅力のすべて』/芳賀直子著 を知る



昨日、舞踊史研究家の芳賀直子さんによるご講演を拝聴。
日比谷カレッジ『バレエ史って面白い!~バレエの誕生から現在まで~』

 http://naokohaga.com/2016/08/05/2016-hibiyacollege/

芸術の歴史を幾つかの観点から考察する上で非常に役立ったと思います。

講演後、芳賀さんの著書であるこの本を迷わず購入しました。


Hier, j’ai assisté à la conférence de M.Naoko Haga , l’historienne de la danse.
Ça m’a beaucoup aidé à réfléchir sur certains points pour l'histoire de l’art.
En sortant de la conférence, j'ai acheté ce livre ècrit par elle, sans hésitation.


『バレエ・リュス  その魅力のすべて』芳賀直子著/国書刊行会

20世紀芸術史の貴重な資料になりそうです。

表紙は『薔薇の精』こと、ニジンスキー。
3年前芳賀さんのお話を初めて聴いたときを思い起こしました。
冒頭でこの『薔薇の精』にまつわるエピソードに触れられたのです。
そのときのいきさつは

『ディアギレフとバレエ・リュスの世界』・芳賀直子氏講演録〜記憶に刻まれた『薔薇の精』

に記しています。


芳賀直子さんweb site はこちらです。

芳賀さんのお話は、特にいつも冒頭の切り口が魅力的。何にも知らないながら漠然と知っていたように感じていた予備知識が思い切り覆されたり、新鮮な驚きを感じさせられます。それはきっと、「歴史は常に上書きされ続ける」とおっしゃる芳賀さん御自身が、先入観に染まることなくキラキラした好奇心でバレエの歴史を紐解こうと専心されていらっしゃるからでしょう。

文化の始まりには必ず理由があり、発展または衰退にも意味があったということ。今回はバレエ史のお話からも再確認しました。そして、現代の考え方では測れない時代ごとの考え方による文化の在り方を想像することを忘れてはいけないと実感。やはり…歴史は、今という状態に至る謎解きの面白さに満ちています。


…écrit par 《SAWAROMA》à Tokyo.



0 件のコメント:

コメントを投稿