2014年6月10日火曜日

映画「みつばちの大地」から想う、花と蜂と人


「みつばちの大地」公式Webサイト 。この映画が5/31から岩波ホールで上映されると知り、ずっとみつばちのことを考えていた。

私が子供のころからみつばちのことを
可愛い、愛らしいと
感じてきた背景にある記憶をたどる。

いつもミツバチが香りのよい花々の近くにいたこと、
横顔でわかる大きな楕円の眼、
細かな毛でおおわれたまるまるとした姿、
花々の近くでふわふわと浮遊するかのような動きをしていたことなど。
そして途方もなく美味しい蜂蜜。いつも有難うと思ってきた。

先週末、映画を鑑賞。
ドキュメンタリーである。
このパンフレットには、監督が地球を4周しながら取材した
世界各地でミツバチに関わる仕事をしている実在の人達の紹介はもちろん
監督の語りを含む全シナリオが記載されていた。



この映画を映画館で鑑賞することの最大のおもしろさは
その映像にある。

女王蜂が空に飛び立ち
その後を命懸けで交尾のため追いかける雄蜂。
こんな空中のドラマはこの映像でしか見られないと思う。

大きなスクリーンに映し出されたミツバチの巣箱での行動。
こんなに暗い中でひしめく彼らが
完璧に役割分担をまっとうするためには
嗅覚、触覚を最大限に働かせているに違いない。

そして満開の桜さながらに素晴らしいアーモンドの樹々。

ミツバチの行動を研究するドイツでの実験。
人間によって強制的につくられた女王蜂のいる巣箱、
いわゆる「家畜化」したミツバチが輸出される現場…。

さまざまな人達がミツバチに関わっている。
ミツバチなしでは人の食糧が成り立たないから。
ミツバチにとって食糧とは花。
花の蜜と花粉がかれらの栄養となっている。
香りのよい花々のある環境にミツバチは養われ
健康なミツバチが飛び交う大地であればこそ
人は多くの豊かな食糧を得られる。

花と蜂と人。たいせつな繋がり。
5年前の夏、ブルガリアの壮大なラベンダー畑にも
たくさんの蜜蜂が飛んでいた。
たとえば
人が花の芳香を愛するがゆえにこうした香料植物を栽培し続けることも
ミツバチに恩恵があるのかもしれないと思うと、心が和らぐ。

参考資料
一般社団法人 日本養蜂協会 ミツバチの生態


0 件のコメント:

コメントを投稿