2014年5月18日日曜日

哲学を起点とするジュリアン・レヴィの展覧会、6/28よりシャネル・ネクサス・ホールで開催


先ほど見つけたニュース。
仏人アーティスト、ジュリアン・レヴィの展覧会、シャネル・ネクサス・ホールで開催
2014年6月28日(土)から7月20日(日)まで、シャネル・ネクサス・ホールにて、フランス人アーティスト、ジュリアン・レヴィの展覧会「Beauty is you / Chaos is me」


まずは「Beauty is you / Chaos is me」。
これは強いメッセージだ。
もやもやと私が考えてきた核心を突かれたような思いに駆られた。

ということで、ジュリアン・レヴィ本人のofficial webサイトを探した。

シンプルな文字のみのトップページから入り
About のページがコチラ
ここに書かれてある英文が…これも響く。
3回は読み直してしまうほど。

ジュリアン・レヴィはフランスで哲学を学んだそうである。その後彼はミュージシャンとして活動し世界中を旅する。その中で写真を撮り始め…東京にも訪れ表現活動にとりくむ。写真だけではなく、映画・文筆…さまざまなその表現活動はいつしかアーティストという立ち位置となっていく。現在、ニューヨーク在住。

彼の言葉に
「もし表現したものによって世の中にダメージを与えないのなら、あまり意味はない。いつも考えているのは自分のアーティストとしての役割は怒っていること、見る人を傷つけ(ショックを与え)て、世の中の悲しみ、根深い不平等などを指摘し、喚起させることだ」
とある。

哲学という、先史より人間が築いてきた綿密な思考の世界を起点とするアーティストの言葉である。ささいなことも当然だとは思わない、常に疑問の渦というカオスの中で、徹底的に考えてメッセージを送る。衝撃の中に美を感じるか、どのような美なのか。それは受け手に委ねられる。こういう展覧会こそ私は価値を感じる。

昨今、哲学含む人文系の学問が肩身の狭い立場になっていると耳にする。そうしたものは社会で役に立たない、学んでも仕事はない、と。しかし短絡的もはなはだしい。人間がその時代ごとにどのように生きていくのか、という根本を先人の築いた叡智をたどりながら、生き物として感じることを疎かにせず未来を考えるという過程なしにこれからの混沌とした時代を生きていけるのか。

シャネル・ネクサスホールでの展覧会はいつ訪れても素晴らしい。
今回は特に、若い世代に勧める。


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