2013年12月25日水曜日

2013年の8冊に感謝をこめて


2013年も多くの書物に出会いました。
1点の好奇心から波紋のように
世界を拡げてくれる書物の存在はかけがえのないものです。

今年sawaromaブログでご紹介した本のうち
私が、香りの専門誌 " PARFUM " 165~168号(春〜冬号)内
書籍紹介ページ "BOOKS "に於いても
媒体用に新たに紹介文を書いた8冊を記します。

一年前を振り返り
最初の一冊目のみ、記事中の一部を引用します。


塚田朋子 著 『ファッション・ブランドとデザイナーと呼ばれる戦士たちー西洋服後進国日本の千年ー』と出逢えた理由

私が2012年の暮れにこの本に出逢えた理由は、初めてフランスを訪れたときに感じた「美」という概念への問題意識に端を発する。その後経験したデザインコンサルティングの仕事、ファッション誌編集者としてミラノを訪れたときの感覚…香りという目に見えないものの価値を伝えるには素材活用の歴史を知ることだと思い至りアロマテラピーを学び、結果香水を含むファッションの領域に関わる仕事に携わっていること。そのようなプロセスなしには、この本を手にとり一分も経たないうちに今の自分にとって必読の書と決断できなかったかもしれない。

真実を求める現代の知性6人の語り・『知の逆転』を読む

『カフカと映画』/ペーター=アンドレ・アルト 著 瀬川裕司 訳(白水社)を読む

美観美香な果物を活かす・『果物のごはん、果物のおかず』フルタ ヨウコ著/誠文堂新光社

『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と過ごす午後

『今のピアノでショパンは弾けない』から回想した「香る音」

少しの創意で"美"を生む心・芦田 淳 著『髭のそり残し』

…苦さの果ての、そのつぎのよろこびを。『買えない味2 はっとする味』より


限られた時間の中で
自分一人では決して
知りようのなかった
考えつくこともできなかった世界を
文字を通して共有共感できる喜びに感謝を込めて。

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