2013年12月31日火曜日

"EAU SO FRESH "で新しい時間へ・Daisy Eau So Fresh Delight by Marc Jacobs

春のことを考えて。
日本では4月が始まりの月。
そのころから、きっと前の年とは全く違う生活になるはず。
そんな予感から、身辺整理を始めた一昨日。

2014年3月12日発売予定の
愛らしくさわやかなフレグランスを開封。
軽く着てみました。






色とりどりの花たち。
生き生きと春に芽吹く野の花たちのように元気です。
プレイフルなフローラルフルーティー。

マーク ジェイコブス デイジー
オー ソー フレッシュ オードトワレ ディライトエディション。
正式名はこんなに長いのです。

淡いピンクの液体には
ヴィヴィッドなオレンジのみずみずしさ、
南国の海辺でふんわりと漂う花たちの面影、
ピンクなベリーや甘酸っぱい可憐なフルーツたち……。

まさに
"ソー フレッシュ"な気分にしてくれたこの香りで
新年2014年に明るい未来を想像。

Daisy Delight and Daisy Eau So Fresh Delight by Marc Jacobs
12/16/13 06:15:28
By: Ivana


マーク ジェイコブス、人気の香水「デイジー」より限定フレグランス2種が登場


情報提供
コティ・プレステージ・ジャパン株式会社

2013年12月29日日曜日

2013年の10展に感謝を込めて

驚き。
想像に浸る時間。
時空を超えて静かに
展示されたモノと対話する
かけがえのないひととき。

2013年
深く記憶に刻まれた10展について記録した記事を
文章の一部を引用しながら振り返ります。


『香りとファッションの美学展』と平田幸子氏による講演会

漆喰でできた重厚な壁や天井を走る巨大な梁が織りなす空間は
見慣れていたはずのいくつかの香水瓶の新たな魅力を感じさせ
静かに豊かな時間を楽しむことができました。

『Paris、パリ、巴里 ─ 日本人が描く 1900–1945』で佐伯祐三作品に再会

チラシの画のタッチをみたときから
その温もりに憶えがあった。

『ヨーロピアンモード』〜『ローマの休日』〜『ROMA /Laura Biagiotti』

『ヨーロピアンモード2013』/文化学園服飾博物館で目に留まったドレス。
それは、かつてモノクロ映画でしか見たことがなかった
『ローマの休日』の冒頭で
アン王女(オードリー・ヘプバーン)が着用していたドレス。
白のドレスかと思っていたら
淡い穏やかなゴールド。
細かな刺繍模様。

18 visual works from 8 kinds of aroma ー 文化学園大学 けやき祭にて

香りという抽象的なものを視覚表現する経験が
目に見えない時代の空気感を服に表現していこうとする
かれらのクリエイティビティに反映されていく…
そのような期待感を毎年実感しています。

美的好奇心で見る『貴婦人と一角獣 展』

メインの作品と同じように印象的だったのは
「算術」という作品。
算術は、美を表す比率を論証するための学問、
というようなことが記されていた。
どこか数学には美的好奇心が漂う、とは
昔から感じていたことだったから。

『色を見る、色を楽しむ。…』・ブリヂストン美術館にて

魅かれるものは
何度も
近くからも遠くからも
立ったり座ったり
色々な角度から眺めた。

"STYLE'S CAKES & CO."での個展

あたたかみのある木のナチュラルブラウンを基調に
壁のグレイッシュな、というかスモーキーなブルー?の色が
シックな店内。
波多野さんのモノクロームの絵が溶け込んでいます。


国宝 興福寺仏頭展 / 東京藝術大学大学美術館、そして根津神社

実物に対面したときの清々しさと安らぎは素晴らしく、千年以上も前にこのような人物が存在したかと想像するだけでも厳かな気持ちになりました。

緑を抜けて、21_21 DESIGN SIGHT

実際の自然の中からさまざまな色々を採集し再編集する面白さと
抽象的なイメージを自由に色々に置き換えていく試み。
それは、香りの創造にも通じるクリエイション。

「ロマンティック・バレエ」から見る19世紀

バレエを通じ
主にフランス19世紀の歴史背景に思いを馳せた時間となりました。

2013年12月26日木曜日

香りとボトルとロゴタイプ

ここ1週間。
いそがしさの合間に
安らぎの時間を提供してくれた飲み物。

アペリティフに選んだ軽やかな白ワイン。
さわやかな香りとともに記憶に残ったのは
愛らしいハーフボトルのラインと
整列したロゴタイプが可憐にレイアウトされたラベル。



そして。
芳醇な2012年ブルガリア産ローズオットーを贈った方から
クリスマスに送られてきた2008年産の赤。



この程良い間をもつ文字の並び。
ボトルの深い色に映える白ラベル。
軽やかながら深い味わいでした。
深まった秋のすみきった風が運ぶ香りのように。

心地よい香りの液体は
さながらフレグランスのごとく
そのボトルも名前も記憶に残るものが多く
いつか再会するときのためにと
その姿を記録。

2013年12月25日水曜日

2013年の8冊に感謝をこめて


2013年も多くの書物に出会いました。
1点の好奇心から波紋のように
世界を拡げてくれる書物の存在はかけがえのないものです。

今年sawaromaブログでご紹介した本のうち
私が、香りの専門誌 " PARFUM " 165~168号(春〜冬号)内
書籍紹介ページ "BOOKS "に於いても
媒体用に新たに紹介文を書いた8冊を記します。

一年前を振り返り
最初の一冊目のみ、記事中の一部を引用します。


塚田朋子 著 『ファッション・ブランドとデザイナーと呼ばれる戦士たちー西洋服後進国日本の千年ー』と出逢えた理由

私が2012年の暮れにこの本に出逢えた理由は、初めてフランスを訪れたときに感じた「美」という概念への問題意識に端を発する。その後経験したデザインコンサルティングの仕事、ファッション誌編集者としてミラノを訪れたときの感覚…香りという目に見えないものの価値を伝えるには素材活用の歴史を知ることだと思い至りアロマテラピーを学び、結果香水を含むファッションの領域に関わる仕事に携わっていること。そのようなプロセスなしには、この本を手にとり一分も経たないうちに今の自分にとって必読の書と決断できなかったかもしれない。

真実を求める現代の知性6人の語り・『知の逆転』を読む

『カフカと映画』/ペーター=アンドレ・アルト 著 瀬川裕司 訳(白水社)を読む

美観美香な果物を活かす・『果物のごはん、果物のおかず』フルタ ヨウコ著/誠文堂新光社

『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と過ごす午後

『今のピアノでショパンは弾けない』から回想した「香る音」

少しの創意で"美"を生む心・芦田 淳 著『髭のそり残し』

…苦さの果ての、そのつぎのよろこびを。『買えない味2 はっとする味』より


限られた時間の中で
自分一人では決して
知りようのなかった
考えつくこともできなかった世界を
文字を通して共有共感できる喜びに感謝を込めて。

2013年12月22日日曜日

香りの専門誌 "PARFUM" 168号(冬号)発刊



香りの専門誌 "PARFUM" 168号(冬号)が冬至を前に発刊です。
168。創刊から42年目となりました。



新年のやわらかな光をおもわせるみどりを背景の表紙。
アメリカのボディファンタジーのイメージヴィジュアル。

年明けから春にかけての新作フレグランスのニュースとともに
「芸術と香水」では
石川県能登島ガラス美術館で2014春予定の香水ボトル展示の予告。
「香り立つ女優」ではマレーネ・ディートリッヒ。
「時代をリードした香り美人とファッション」では
かつてバレエのプリンシパルを夢見た少女が一躍映画スターに、の
冒頭とともにオードリー・ヘプバーンについて。

新しい年への希望。かすかな春の予感。
そんな気分にピッタリの香り、
ジバンシイのブルームや
ヴィヴィアン・ウエストウッドのモン ブドワール…
嬉しい新作ニュースとともに。

JAZZ + CLASSIC PIANO DUO LIVE 野瀬栄進 稲田俊介


ニューヨークで活動中のジャズピアニスト 野瀬栄進 &
ウィーンで研鑽を積んだクラシックピアニスト 稲田俊介…

2台のピアノが繰り広げるデュオを想像すると
ライブの夜が待ち遠しかった。

12月21日 TAKAGI KLAVIEA 松濤サロンにて
JAZZ+ CLASSIC PIANO DUO LIVE
野瀬栄進 稲田俊介





クラシックがあったからこそジャズは生まれたと思うし
ジャズで聴くからこそクラシックの不動の美も再認できる。

ピアノという楽器は
強弱の表現が実に楽しい。

打鍵タッチの異なる
男性二人から繰り出される音のコントラスト。
圧倒的な迫力があった。
私はピアノから5メートルも離れていなかったから尚更。

今回のプログラムで特に個人的に嬉しかったのは
J.S BACH「ゴルドベルク変奏曲」。
まず稲田さんがクラシックで。
うたうように野瀬さんがジャズアレンジで追いかける。
こんなゴルドベルク変奏曲は初体験。
本来眠りを誘うはずのこの曲から
耳が離せなかった。

やはりバッハは偉大だった。
4月の癒し①・BACH: THE GOLDBERG VARIATIONS / GOULDでも書いたように。

素晴らしい音を聴いて心底リフレッシュ。
彼らのデュオは22日も世田谷KARURA HALL
(小田急線経堂駅北口より徒歩約12分)にて夕刻18時よりライブ開演。

2013年12月21日土曜日

"Quelques heures de printemps"は「人生に必要な言葉を交わせるか」を問う映画

寒い冬の午後。
銀座の映画館にて鑑賞。
フランスで昨秋公開され
今年セザール賞4部門でノミネートされた
"Quelques heures de printemps"。

直訳すれば
「春の数時間」。
私はこの映画のフランス語の原題に魅かれた。

予告編に流れる静かな音楽、
複雑な表情の横顔。
みどり美しくきらめく春の数時間に
白髪の女性とその息子との間に
いったい何が起きたのか。

たとえフランス語がわからなくても
邦題から入る前に
まずは
本国フランスのメディア『ルモンド』にリンクされていた
diaphana の中の予告編を視聴して
雰囲気を感じるところから知ることを勧めたい。

このページの予告編が貼られたその下にフランス語で説明された
あらすじは次のようなものである。

<48才のアラン・エヴラールは母の家に身を寄せざるを得なかった。母との共同生活はかつての彼らの険悪な関係を表面化させてしまう。ほどなく彼は母の病が不治のものであり余命わずかであることに気付く。人生の最期のとき、彼らは果たして互いに歩み寄ることができるだろうか?>

歩み寄ることとは、どのようなことなのか。
最期まで観れば、心に沁みるように感じられるかもしれない。

ほとんど会話のない二人が
長い沈黙の時間の果てに
究極のときを迎えるまでの数時間を経て
いかにして「人生に必要な言葉」を交わすのか。
まさしくそのことが最期まで鑑賞した理由ともいえるし
映画のテーマではないかと感じる。

この映画を観たもう一つの理由は
主役のVincent Lindon。
彼の出演する映画は
観たかぎり全てに深く感じるものがあり記憶に刻まれている。

今回も
冒頭の彼の横顔と
最後の彼の横顔とを比較すると
確実に「春の数時間」を経た彼が見える。

彼へのインタビュー記事を見つけた。
Quelques heures de printemps avec Vincent Lindon

彼のコメントの中で最も私に響いたのは
〈… Il y a une phrase qui m'a toujours terrifié: «Si tu as quelque chose à me dire, c'est le moment ou jamais.»…いつも私が怖いと感じるフレーズがあります。それは「もし君が私に言いたいことがあるのなら、そう思った今がその時。今を置いてない。」〉

今という時はもう二度と来ない。
その時間とタイミングの大切さ。
失くしてから後悔するよりも
あるうちに伝えなければ
もうその時は来ない。

そうしたことが
この
周囲の人に支えられて生きていることに感謝を伝える時期に
深くふかくしみこんでいくような映画だった。

邦題が記された公式サイトは
コチラ
この邦題は、いまの日本人にとっては注目されやすいのかもしれない。
だが本当のテーマはそこにあるのではなく
本編を淡々と鑑賞した1人ひとりの記憶に共鳴する
大切な人と自分とのかけがえのない関係性ではないかとおもう。

2013年12月20日金曜日

"Guerlain La Petite Robe Noire Couture" における"Petite"考


〈…生まれたのはローズから…〉
〈…このフレグランスのシンプルな特徴は、ブラックチェリー、パチュリ、そして大胆に使われたあふれんばかりのローズといった格別な香料を際立たせ…〉

これは昨年日本でも発売された
La Petite Robe Noire Guerlain for women
の日本語リリース資料からのフレーズ。



資料に挟んであった一年前に吹きつけたこの香りの試香紙。
いまもふんわりチェリー。そして奥には滑らかに幾重にも重なるローズや
バニラやパチュリの余韻も。
発売当時、日本の調香師の方が、この香りには抽出後何年か寝かせたローズやパチュリの香料も使われているかもしれない、天然原料にこだわる老舗ゲランならあり得ること…と仰っていたことを回想。

さて
La Petite Robe Noire(リトルブラックドレス)
という名前に使われているフランス語の"Petite"には
単に「ちいさな、ミニサイズ、ミニ丈の」という意味だけではなく、
最近日本でよく用いられる「ちょっとした」という意味だけでもなく、
「(親しみを込めて)かわいい、愛しい」という意味があり…
私はこのフレグランスには特にこの最後の意味を感じます。

このシリーズの最新作
Guerlain La Petite Robe Noire Couture
12/19/13 10:23:04
By: Sanja Pekic

は、"Petite"はそのまま、"Couture"も加えられ
さらに高級仕立てのドレッシーな装いという含みを感じさせています。

今回のボトルに描かれたシルエットはロングドレス。
レッドカーペットによく映える
より洗練された、よりシプレな香り。

「シプレ」。
改めてこの言葉の意味を
パリ在住日本人調香師、新間美也さんの著書
『香水のゴールデンルール』p45から一部引用して〈〉に記します。

〈…シプレという言葉は、1917年にコティ社がつくった「ル シープル」という香水に由来します。ル シープルとは日本語でキプロス島の意味。当時はバカンス先として大変人気のある場所でした。そんなことから、この香水が発表された当時は、
瞬く間に大流行し、街のどこでもこの香りであふれかえっていたと聞きます。
ベルガモット、ローズ、ジャスミン、オークモス、パチュリ、ラブダナムを組み合わせたこの香りは斬新で、それ以降につくられたル シープル似の香水は、シプレ調の香水と呼ばれるようになりました。…〉

個人的に私にとって今回の新作はまさに
"Petite"「(親しみを込めて)かわいい、愛しい」。
何故ならば…私がかつて
初めて自分が好きで選び購入したフレグランスが
シプレタイプだったから。
時を超えて今の私が
そんな気分に再会できるか楽しみです。

2013年12月19日木曜日

収穫年の薔薇の香り・「パレチカ」サイト・リニューアル

久しぶりに
2011年産の甘美な香りを枕元に1滴。
熟睡できた週末が明けると
月曜日から元気です。

急に寒くなった水曜日、
今シーズン初めて着る服に
2012産の芳醇な香りを
しみこませたストラップをかけて優雅さをプラス。
袖口を通すと、襟元からかすかに薔薇の余韻。
口角はいつのまにか上向きに。

私の手元には
2009年産から2012年産の
ダマスクローズオットー「パレチカ」の香りがあります。

新パッケージのセットは自分にだけではなく
秋に大切な知人へのブライダルギフトとしても贈りました。

今春新たに
香りを楽しむ紙小物とともに
パッケージを一新した「パレチカ」
この12月、ギフトシーズンに向けてサイトをリニューアル。
http://www.palechka.com/




新たなサイトでは
「つばめの香り皿」でのお試しキャンペーンもご紹介。

この香り皿は
そのまま栞にもなりますし
周囲を起こすように折り上げて香り皿としても楽しめます。
約100個分の薔薇の香りが凝縮された1滴は
火も電気も使わず、自然揮発で周囲へ…
ふんわりと拡がるのです。

紀元前の昔から多くの人に愛された
ダマスクローズの本物の香り。
2014年も、優雅な時間を求める方々に
幸せを届ける香りとなりますように。

2013年12月18日水曜日

タルタルソースは香味ソース

タルタルソース。
かつてフレンチスタイルのカフェの厨房で
さんざん手作りしたことがあったという方に
作っていただきました。




ベースはマヨネーズ、ゆでたまごのみじん切り、
玉葱のみじん切り、ピクルスのみじん切り、
そして…生パセリのみじん切りだそうです。
いいピクルスが見つからないから、と
キュウリをみじん切りにして水分を絞り軽く柚子醤油にからめて
酸味ある香りづけをしたとのこと。

スープカップ一杯分作っていただき
つくりたてはカジキのムニエルに添えました。

パセリの清々しさと
玉葱、キュウリのふうっと抜けるような甘く青い香りが
なんともいえず油仕上げの素材に絡みます。
フレッシュなその口当たり、
まさに香味ソース。

翌朝は、上の写真のように
厚切りハムステーキに添えて。
卵の美味しさにもあらためて感謝。

市販のタルタルソースとは比べ物にならない
香りを体感して…
パセリの香りのインパクトの偉大さを実感。
単なる飾りではもったいない。
パセリは刻んで香りを活かさないと。
キュウリも刻むと香りが面白くなるのです。

2013年12月15日日曜日

オレンジパンで始まる朝

昨日。
いつものバゲットとともに
翌朝用にと買っておいたオレンジパン。

一週間の疲れからぐっすり眠って目覚めたものの
すぐに食欲はなく、林檎のみでいいかなと思っていました。

しばらくして珈琲を淹れて。
オレンジパンをカットしてみました。


オレンジピール。
甘さよりもこの香りの明るさ、優しさで
いつもより珈琲が美味しく感じられます。

イタリア産オレンジ皮の
リキュールシロップ漬け。
キラキラ香っていました。

マーマレードをつけるより
オレンジジュースを飲むよりも
オレンジの香りを満喫。

しばらく休日朝の定番になりそうです。

買ったお店墨繪
昨日いただいた新宿レストランのメニューチラシを見て
いつか本当に行ってみようと思いました。

2013年12月14日土曜日

春の妖精を感じて・Feerie Spring Blossom Van Cleef & Arpels

見えない気配。

春に芽吹くはずの香り、花びらは
固く閉じられた植物の奥深く…

3ヶ月先の未来。
桜の蕾がほころび始める空気の中に
こんな妖精がとびかっているのかもしれません。



一週間前の展示会では
さわやかな朝の光のようなフレグランスの一つとして
紹介されていました。

その清々しい香りから
麗しい桜の花びらとの再会が待ち遠しくなりました。
そんな想いで
これから迎える本格的な寒さを乗り切れますように。

昨日の記事より。
ヴァン クリーフ&アーペルが人気フレグランス限定復活 - 春を感じるロマンティックな桜の香り

トンボのフェアリーがきらめく
このボトルだけでも
春のオブジェとして大切にしたくなりそうです。
発売日は2014年2月19日。

情報提供
ブルーベル・ジャパン株式会社
香水・化粧品事業本部
『カフェ デ パルファム』

2013年12月12日木曜日

シアーフローラルの光香る・" Vivienne Westwood Mon Boudoir "

パウダーピンクにホワイトレース。
そしてきらめくゴールド。

春の新作フレグランス展示会場にて
薄暗い照明の中から
キラキラ眩しいオーラを放っていたのがコチラ。
ヴィヴィアン・ウエストウッド モン ブドワール オードパルファム。
日本では2014年1月29日発売。



ブドワール。BOUDOIR。
(女性の)私室を意味するフランス語。

1998年にブランドのファーストフレグランスとして生まれた
ブドワールの香りには強い女性のイメージが漲っていました。
その後もいくつかブドワールシリーズがデビューしましたが
今回の新作は
さらにプライベート空間のロマンティックムードが
フランス語の所有形容詞"Mon(私の)"により強調されました。

オリジナルがもつ軽やかなフローラルを受け継ぎながらも
よりフレッシュでフェミニンで優しい光のような印象。

ひと足先に紹介されていたアメリカのサイトには
詳しい香調も記されています。

Vivienne Westwood Mon Boudoir
11/14/13 11:33:30
By: Sanja Pekic


まさにレーシィで繊細なフローラルを感じます。
軽やかなスズランから華やかな薔薇やジャスミン、
ムスク、サンダルウッドへ。

優しいだけではないのが
さすが
ヴィヴィアン・ウエストウッド。

ひとたびまとえば
歩くたびに光を集められるかも。

確かな存在感を意識しながら
春の光とともに輝きたいひとへ。

情報提供
コティ・プレステージ・ジャパン株式会社


2013年12月8日日曜日

フルーツのコンポート(林檎・洋梨…etc.)

たくさんの林檎をいただいた木曜日。
一部を煮てコンポート(compote:フランス語 果物の砂糖煮)にしました。

1個の林檎を12等分。
3個分ずつ2回に分けて合計6個を煮ました。

急なことなので
こういうときに必要なレモンはありません。
しかし
オレンジ色に輝くみごとな蜜柑があります!

この日本産オレンジ果汁(林檎3個に3房分)と
カナダ産メイプルシュガー(林檎3個にカエデ固形2個)
と少量の水にほんの少しのゲランドの塩、
シナモンパウダーを散らし
弱火でじっくり水分がなくなるまで。

仕上げに再度軽くシナモンパウダーを
うっすらまぶします。

林檎・オレンジ・シナモン・メイプル。
秋の実りの有難さが集結した
冬のおめでたい香りです。

その夜は自宅がしあわせな香りにフンワリと包まれました。

市販のコンポートよりは砂糖はかなり控えめのはずなので
早めにいただいてしまわなくてはなりません。

そのまま半分は冷蔵庫へ。
翌朝家族でデザートにいただいたら
あっという間になくなりました。

もう半分は冷凍しておいたのですが
昨夜から解凍し
日曜午後の珈琲のお供として
ヴァニラアイスクリームに添えています。

コンポートにしておいしいのは夏ならば梨も。
そして洋梨も。
あたたかい部屋で食べたくなる「洋梨の白ワイン煮」
[TASTY]2013/12/08 12:00

白ワイン、バニラビーンズも使ってより芳醇な香りが楽しめそうです。

2013年12月7日土曜日

2014春・新作フレグランス展示会より・Maison Fragrances

12月にしては
あたたかな金曜日の午後。
ブルーベル・ジャパン株式会社主催の
2014年春の新作展示会へ。

拝見した内容から
まずはメゾンフレグランスの最新情報を。

見慣れたあのアニック・グダールのクラシカルなボトルが
手のひらにのせたくなる愛らしい50mLサイズに。


この特別サイズは
《ディスカバリーサイズ》と記されていました。
まずは試してみたい、贈ってみたい…という
春ならではの好奇心に応えてくれるサイズ。

1月22日には
オードムッシュ・オーダドリアン・デュエルの3種
オードワレで新登場。
4月23日には
コチラ でご紹介のオーデコロンでも。この2種は特に、男女年齢問わず幅広く喜ばれる普段使いの香りとして私の周囲でも好評です。

アニック・グダールの隣には
英国クリードの新作。
1月29日に発売されるのは
クリード オードパルファム フルール ド ガーデニア。
繊細で気品あふれる香り。春が待ち遠しくなりそうです。

そしてメゾン フランシス クルジャン。


2月26日に
お馴染みフレグランスの香りのボディケアが新登場。

ニューヨークという"都市へのオマージュ"を表して創られた
フレグランスコレクション、ボンド・ナンバーナインの新作は
鮮やかなグリーンボトル。



1月15日発売の
ボンド・ナンバーナイン ニューヨーク ムスク オードパルファム。
デリケートなムスクの秘密が
大胆にユニークに表現されていて魅かれます。
個々それぞれの肌の温度や匂いと絡ませて楽しめそうです。

好きなものを究極まで追求したいファンの心に応える
メゾンフレグランスならではの
ブランド精神を改めて感じました。

情報提供
ブルーベル・ジャパン株式会社
香水・化粧品事業本部
『カフェ デ パルファム』

2013年12月6日金曜日

冷たさは静かに温かさを導く…『雪の女王』

雪国生まれの私にとって
雪には複雑な思いがあります。

寒く冷たいという絶対的な現実。
無言の厳しさ。
一方で
遠くからも近くからも
雪の作り出す形の
美しさ。

12/6(金)・12/7(土)国際ファッション文化学科 卒業イベント『雪の女王』を開催



冒頭のパフォーマンス。
冷たい風の見えない激しさ、美しさが
音楽とともに
男女それぞれの鮮やかな跳躍、華麗な身体の動きで表現。
武蔵野音楽大学に加えて今年度から
日本体育大学ともコラボレーションされ
その表現はより立体感を増しています。

動きを見せるための衣装。
花の香りを感じさせる衣装。
動的で温度を感じさせる色彩は
圧倒的に冷たく静かで
荘厳な雪の女王と対照的。

体温の温かさを日々実感し
寒いからこそ温かい人達に
育まれたのかもしれない
子供時代。

文化学園大学のこの卒業イベントは
毎年鑑賞していますが
今年はひときわ心に沁みました。
明日も11:00〜 14:00〜 17:00
3回開演されます。

2013年12月4日水曜日

空気に拡散する2%と皮膚に塗布する0.25%

一昨日は医療系専門学校での実習として、精油濃度2%のエアフレッシュナー(ルームフレグランス)をグループで制作。2種の精油を好みのバランスでブレンドし、無水エタノールに溶かし、精製水で薄める。

かなり広い実習室ではあったけれど、8種類のエアフレッシュナーが試しにスプレーされると廊下にもうっすら拡がる香り。2%なのでスプレーして香りがすぐにはなくならないものの、しばらくすると柔らかくフェイドアウトしていった。1%ではかなりすぐに消えてしまい、周囲にもっと強い香りがある場合などはわかりづらいこともある。一瞬空気がリフレッシュされる程度。それではちょっと物足りないという学生からの要望もあり、2%にした。

一方昨日は、ファッションを専攻する学生にアロマトリートメントで皮膚に塗布してリラックスできる香りの楽しみ方を指導。

初めての学生も多いため、精油濃度は0.25%ホホバオイル。過去15年、学生にこのようなオイルを試させてきて、1%でも0.5%でも香りが強いとか、皮膚が痒くなったなどの反応を示された経験もあり、さらにその半分である0.25%で1種精油のみの希釈。パッチテストも兼ねている。

皮膚はデリケート、しかも自分の皮膚に塗布するのだからほのかに香ってリラックスできればあとは静かに香りがフェイドアウトしてくれたらそれでよいはず。そしてそんなところが、持続性を求められる、身に纏う香水フレグランス類とは違うところ。
ある学生が、自分がつけている香水のほうが強くて、制作したアロマトリートメントオイルの香りがわからないと訴えてきた。今はわからなくても、自宅で今夜お風呂あがり、就寝前に手などにうっすら拡げと使ってみてはとアドバイス。

皮膚はデリケート。そして人の嗅覚は本来敏感。そもそも呼吸の入り口にある感覚受容なのだから。

現代という時代はあまりに身の回りに香りのノイズが多いだけに、そしてそれでも生きていられるだけに、最初はわかりにくいかもしれない。

しかし、本来の目的に応じた適度な香りの強さというものはある。

センサーを研ぎ澄まし、嗅覚を鋭敏に磨くことは、嗅覚を含めた感覚全体にとっても極めて重要。これまでに見過ごしてきたかもしれない大切な情報に気づけるようになるということが、生物にとってアドバンテージ以外のなにものでもないはず。

2013年12月2日月曜日

ギターと『ショコラ』と12月

エキゾチックなギターの音色に
心温められて過ごした日々のあと
聴いてみたくなったアルバム。




もう12年位前の今頃、
あるアーティストの方から好きな映画と紹介され、音楽から先に聴いてしまったアルバム。

アルバムトップとラストのギターはよく憶えていた。風の流れに身を任せつつ色々な感情を受け入れ淡々と生きている人の気持ち…
血の通った心の囁きのようなこの旋律、ギターを弾いていたのは映画の出演者でもあるジョニー・デップだった。

寒い12月のランチタイム。
お世話になった方を自宅に招き
温かくスパイシーなスープで
ささやかなおもてなしをしたとき
BGMにこのアルバムをかけていたことも回想。

久し振りに聴いて…
シナモンを一振りしたカボチャのスープを作り…
温まった週末のあとは
元気な月曜日。