2013年11月14日木曜日

「薔薇を求める者はその棘を敬わなければならない…ペルシャの諺より」

オーストリアのファッションデザイナー
Lena Hosche が初めてフレグランスを発売するというニュース。

Lena Hosche Loverose
11/12/13 12:14:42
By: Sanja Pekic


ブランドから初のフレグランスが発売されるということは
香りによって
そのブランドを
もっと広くもっと多くの人に伝えたいという
思いあってのことだろう。
もしくは
よりそのブランドのコアなファンに刺激を届けるためか。

初めてのフレグランスのテーマに選ばれたのは薔薇。
ただし、薔薇は薔薇でもありがちな甘くフローラルな香りではないという。

ボトル写真の下にはこんな一文が。
"He who wants the Rose must respect the Thorn."—Persian proverb.

私はこのようなペルシャの諺(ことわざ)を初めて知ったので
どのような意味が込められているのかは正確にはわからない。

直訳は
「薔薇を求める者はその棘を敬わなければならない」
なるほどと思う。
古代薔薇のふるさとかもしれないペルシャならではの視点。

棘あっての薔薇。

薔薇の香りから何を感じるか。
そこには甘美な風景や音楽もあれば
誤って触れてしまえば
危険な扉も見えたりする。
だからこそ誘惑的で
距離を置かなければ
吸い込まれてしまいそう…
確かにそんなことを感じる一瞬があるからこそ
香りの女王とよばれるゆえんなのかもしれない。
共に調香される香料によって
優しさや華やかさはもちろん
危険な魅力も引き出されてしまう。
一色ではない
複雑な花の命の魅力。



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