2013年10月23日水曜日

…苦さの果ての、そのつぎのよろこびを。『買えない味2 はっとする味』より

パラリと開いたページの一文だけで
一瞬笑顔になれた本。

「酸いも甘いも噛み分けたおとなであればあるほど、パセリの本懐を真正面からひるむことなく受け止める。だってちゃんと知っているのだもの。苦さの果てのそのつぎのよろこびを。」本文16p〜17p

本当に!
パセリの素晴らしさを知らないまま一生を終えるのはもったいない。
付け合わせのただの飾りだと見切ってしまうにはあまりにも残念。
私も…。
思い立って買ったパセリ1束を
ザクザク刻んでたっぷりとピラフに混ぜてみたことがあり
そのフレッシュな苦味の後に、これぞ緑きらめく香りのシャワー!
そんな香味体験を著者の文章から回想。

平松洋子 著『買えない味2 はっとする味』筑摩書房


思い立ってためしてみたらこんなに素敵だった…
そんな味や香りの体感あれこれが
リズミカルな音楽のように語られていく。
ところどころのカラー写真で気分もほっこり。

パセリに始まり、
ミント、胡椒…もちろんいわゆる香辛料だけではなく
あじわい深い魚の骨や卵、鰻…
わざわざ焼き網で焼くトーストの美味しさなど。

曇りのない感受性は
(特に貪欲な嗅覚は大切)
日常のほんのささやかなことに
はっとできるし
笑顔になれる。
その幸せに感謝したくなる一冊。

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