2013年8月28日水曜日

ピンクペッパー 〜 トリー・バーチの初フレグランスからの回想 ~

アメリカのファッションブランド、トリー・バーチが
初のフレグランスを発表。9月発売とのこと。

First Fragrance by Tory Burch
08/26/13 00:30:07
By: Sandra Raičević Petrović

トップノートに使用されている香料の中に
ここ最近よく目にするピンクペッパーを発見。

このひと月以内でも
8/10記事 でご紹介のオードモワゼル新作や、8/18記事 のマドリー新作に使用されている。

数日前に読んでいたFragranticaの記事
"Note du Jour: Pink Pepper"の真っ赤な実の写真を思い起こす。

Note du Jour: Pink Pepper
08/22/13 13:11:49
By: Elena Vosnaki


冒頭、このところ新作フレグランスによく使用されるようになったピンクペッパーについて、ローズやムスクのような「ユビキタス」(「いつでも何処でも誰にでも」を意味する?)と表現されている。フレグランスの香料として使用されてきた歴史が比較的浅いがゆえの陳腐化への懸念?

先に私の主観的な印象を語ると、ピンクペッパーはそれ自体魅力的な香料である上、合わせられる香料の潜在的な魅力も引き出すように感じる。活かすも殺すも調香師次第。と言うのも、一目惚れならぬ「一鼻惚れ」してしまったフレグランスにトップノートにピンクペッパー使用のものがいくつかあったものの、それらが全く似ていないと感じたゆえに。

フレグランス用香料という以前に
スパイスとしての魅力も感じていた。
このピンクペッパーを散らしたチョコレートの美味しさは
2年前のコチラの記事「ピンクペッパー・小気味良く香るアクセント」でも記した。

胡椒のような辛さはないけれど、ピリッとした刺激が一瞬脳内に走り、続いてまぼろしのようにうっすらと、甘い花のような果実のような空気が通り抜ける。ほんのり残る樹脂のようなぬくもり。こんな匂いはなかなか無い。だからこそ新しい香りの創造素材になり得るのだと思う。


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