2013年6月7日金曜日

『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と過ごす午後

…とある書店内カフェにて。
この本『調香師が語る 香料植物の図鑑』(原書房)と1時間ばかり共に過ごす。



5月末に発刊されたばかりの新刊。鮮やかな植物フォト満載。

著者3名が紹介されている。
フレディ・ゴズラン氏は物理科学博士であり、
香水に関する約40種の出版物を刊行。
グザビエ・フェルナンデス氏は化学博士であり、
ニース ソフィアアンティスポリス大学大学院にて研究所長、
植物研究に関する60冊以上の科学的出版物を刊行。
ベルナール・ガロタン氏は
パリで考古学を学んだ後、情熱に導かれ8年間料理を多方面から研究、
レストランシェフとして経験を積み、最近は音楽、現代美術などと味覚をフュージョンさせることに喜びを見いだしているとのこと。

翻訳は前田久仁子氏。東洋医学、アロマテラピーを学び現在はグラースの植物療法専門薬局にてフランシス・アジミナグロウ氏に師事し、フィトテラピーを研究。
10年以上前、来日講演されたアジミナグロウ氏の通訳をされていた前田氏にお目にかかったことを思い起こした。

原題は " L'Herbier Parfumé : Histoires humaines des plantes à parfum"。
この中に並ぶフランス語から
香水を愛する人にはもちろんのこと
人と芳香植物との関わりの歴史に興味のある人には楽しめる内容と想像。

序文の最後のページに、レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が引用されていた。
「真の科学は、においを嗅いで生じる結果から生まれる」

先月私も講演の中で、「嗅覚は人の文化の入口」と冒頭で語った。
香りあるものを感受する感覚を活かすことの重要性を改めて実感。

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