2013年2月5日火曜日

『香りとファッションの美学展』開催中・とちぎ蔵の街美術館

2月2日より3月31日まで、栃木県栃木市のとちぎ蔵の街美術館において
『香りとファッションの美学展』が開催されています。

香りとファッション。
どちらも、言葉の上ではまさしく抽象的です。
確かな存在感を持ちつつも、見えるようでいて、見えないもの。

確かに言えることは
感受される香りもファッションも実際には
まずは香水瓶やパッケージ、ネーミング、化粧、髪型、服装など、視覚的にとらえられる形で提示されてきたということです。

今回数多くの貴重な香水瓶とともに、20世紀初頭に活躍したポール・ポワレのファッション画(ポーラ文化研究所蔵)も展示されます。同時に鑑賞することには重要な意味があります。

ポール・ポワレ。パリ生まれ。自らのブランドのためにオリジナルの香水を作った初の服飾デザイナー。1911年のことです。この流れに続くのがココ・シャネルでした。(ティラー・マッツエオ著『シャネルN°5の秘密』原書房より)約100年前に端を発するファッションブランドと香水との縁の深さが改めて感じられるでしょう。

展覧会監修者は、香水評論家・香りの専門誌PARFUM編集長の平田幸子氏。
会期中の2月23日午後には、平田氏による講演会も行われます。

■講演会 「時代を象徴する香水瓶とファッション」
講 師:平田 幸子 氏(パルファム編集長)
日 時:2月23日(土) 午後2時より
会 場:小山高専サテライト・キャンパス スタジオ2
※申込不要、入場無料(先着30名)
※参加者には香水専門誌「パルファム」や香水サンプルをプレゼント
(講演会情報は美術館サイトより引用)

香水を中心にファッション、アート、映画等…。時代を反映する美を追い続けてきた創刊40年以上の専門誌の編集長をつとめられた平田氏の視点は貴重です。

とちぎ蔵の街美術館は、およそ200年前に建てられた土蔵を改修し、平成15年3月に開館されたものです。栃木駅からは徒歩15分。江戸時代の名残、歴史的な風情を漂わす蔵の街を散策しながら来館することを私も楽しみにしています。

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