2012年7月14日土曜日

JUN GIN COLLECTION 2012・銀の色から感じたこと

今年で4年目。
ジュエリー作家や服飾デザイナーだけでなく、建築家、アーティスト、インテリアデザイナー、プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナー等、異分野のクリエイターたちが「純銀粘土」を共通素材とし、さまざまな作品を作り上げています。

JUN GIN COLLECTION 2012 。場所は表参道「ふくい南青山291」。




私は二年前のこのイベントでトークセミナーをつとめたこともあり、毎年楽しみに鑑賞しています。思いもよらぬ銀素材の解釈と表現は眺めていて楽しいもの。

今年は見るテーマを密かに一つ、決めていました。
色です。表現によって銀がどんな色になっているか。

結果、白、黒、グレイ、淡黄、淡青、…微妙な色合いが様々なグラデーションとなり、いろんな色を映していました。集合体として光る力の強さをこの素材は確かに持っています。

光を取り込める金属は、柔軟な視覚表現の格好の素材。

輝く光もあれば落ち着いた光もあり…だからあえて作品は肉眼で観て感じてもらいたいものです。木や皮、和紙など異素材との組み合わせで一層浮き彫りになる銀の存在感は、人が永らくこの素材の恩恵を受けてきた歴史を彷彿とさせます。

オープニングパーティーでは女性トリオの爽やかなジャズも鑑賞。
柔らかく乾いたフルートの音色…硬く冷んやりとしたヴィブラフォンの湿り気のある響き…繊細でありながらゆっくりと深く温度を伝えるようなチェロの音色。…音にいろんな色や形を感じて心洗われるひとときでした。
コチラ にフルートのカナさんの当日のブログもご紹介。

展覧会は16日まで。




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