2012年4月18日水曜日

4月の癒し①・BACH: THE GOLDBERG VARIATIONS / GOULD

4月という月は、変化の月。
楽しくもあり、緊張もする。

いつにも増して疲れやすい。
身体はもちろん精神的にも。

今月、私がBGMにと何度も選んでしまったのが
バッハ ゴールドベルク変奏曲 / グレン・グールド。


これを聞いていると、とても気分が落ち着く。
リラックスタイムだけではなく
仕事も、穏やかな気持ちで黙々と続けることができた。

グレン・グールド 27歳の記憶 でも書いたように、私はそもそもこのピアニストの奏でる音が好きだ。

バッハを改めて偉大と尊敬する。CDの裏にはこう記されている。
…このゴールドベルク変奏曲は不眠に悩むドレスデン駐在のロシア伯爵を慰めるために書かれた作品で、1741、2年の作です。…

そしてグールドはこのゴールドベルク変奏曲で楽壇にデビュー、死を目前に再び原点へ立ち戻り、彼が永年築き上げてきたバッハ演奏の境地が集約され再録音されたCDがこれだった。

夏目漱石の『草枕』の冒頭は今でも忘れられないが
中でも
このグールドのバッハを聴くたびに
…「あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。」
この一文を思い起こす。
『草枕』を初めて読んだのも、たしか4月だった。




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