2012年2月23日木曜日

服を変えると音まで変わる

タイトルは、女性フルーティストの言葉。
実際に音楽家にそう言われると、説得力を感じる。

誕生31年目のアパレルブランド、LOUNIE が今春からはじめた試みはコチラ

「服を変えると、自分だけでなく、音まで変わることに驚きました。」

フルーティスト、難波薫さんの言葉はストレート。
インタビューページでさらにその魅力が感じられるはず。

服は生き方そのもの。
自分も知らない自分を引き出しながら生きていこう。
このブランドは今回の企画でそんなエールを送っているように感じる。

ちょっと思い起こしたことがある。

私は学生時代にアマチュアバンド活動をしていた。
アマチュアとはいえ、大学の学祭や年に一度のライブハウスでのステージなどに立った。そのときの衣装はきわめて重要。本来人前で歌うなんてことはよく考えると当時の自分にとってかなりハズカシイことであった。「自分」というものの意識など蹴散らして、身体は楽器、容姿は表現素材、と割り切らねば出来なかった。だから素顔の自分では到底できない。音に合わせて「変身」するしかない。
そこで私は初めてかなり念入りに化粧をしたり、小道具を使ったり衣装を工夫したりした。いくつかの街を探しまわってアイテムを入手。パリにステイしていたときも、翌年のライブのために日本では入手できそうにないアイテムを買ってきたりした。ただ音楽のために。

おかげで「自分」など蹴散らして表現に没頭できたかといえば、まだ人生修行が甘かったのか照れがあった。未熟だった。まだまだ変身が足らなかったのだと思う。この経験は教訓となり、役割に合わせた表現として服を着るということを意識するようになった。まさに服は生き方。



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