2011年12月24日土曜日

言葉を贈る

ひさしぶりに気持ちの良い朝。
クリスマス。世の人は何に感謝し、その気持ちを何で表現するだろうか。

今月に入り知人の誕生日が続いた。ほとんど会えていない知人には、「おめでとう」と言うだけでも十分に感じた。なぜなら自分の誕生日のとき、滅多に会えない人から一言そう言われるだけで、「その人は私を憶えていてくれた」という有難い情報を得たと感じたから。

普段からよく会っている知人に対しては?「おめでとう」だけではなく、普段自分がその人を見ているイメージからこれからも素敵であるように、という願いをこめたフレーズを贈ってみた。広義で深い意味も込め、あえて外国語で書いたりもした。

ここ数日目にした雑誌と新聞から私に響いたフレーズを列記してみたい。
再び眼にする自分と、この記事を読まれる方々への言葉の贈り物として。


樹々は寒くなると葉へ運ぶエネルギーを節約して、根を守る!枝葉は切り捨てるのでしょうか、自然は厳しいですね、人は自然に立ち向かうものです。それでこそ人間、文化は自然への抵抗なのです。/平田幸子
(12/20創刊40周年を迎えた香りの専門誌"PARFUM"編集後記より編集長の言葉)


ピアニストという職業はつらいし困難を伴うし、果てしなく練習を続けなければならない過酷なもの。偉大な作品と日々対峙していると、自分がいかに敗者かと思い知らされる。作品がいつも勝者だから。でも、そこであきらめずに模索を続けるという意味では勝者になり得ると思う。いい演奏をするために一生自己と闘い続ける。その挑戦がたまらなく、心が高揚する。
/1981年生まれのフランスのピアニスト、ダヴィット・フレイの言葉
(日本経済新聞12/22夕刊10面・音楽ジャーナリスト、伊藤よし子取材)


最後に、日経新聞12/20の書籍広告の中に私の知人でもあるフラメンコ舞踊家、鍵田真由美さんの名前を見つけて存在を知った本「美人伝心」(講談社)のPRコピーを一行。鍵田さんはこの本に自身の言葉をおさめた15名の1人である。

本当の美しさは、生き方から生まれる。

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