2011年11月7日月曜日

日本産クロモジの香りから聞こえる「木の循環」

先週11月3日は「文化の日」であるとともに、社団法人 日本アロマ環境協会が10年前から制定している「アロマの日」でもありました。

そこで私はこの日、読書タイムのBGMにと、以前から興味を寄せていた天然精油の香りを選びました。日本の森で育った植物、クロモジの精油です。
yuicaエッセンシャルオイル クロモジ



シンプルな白のパッケージには、樹木がその命の時を刻む年輪のような木目がうっすらと浮かび上がっています。中には5mlのクロモジの精油(枝葉より水蒸気蒸留法により抽出)入りの遮光瓶と、安全に使用するための詳しい説明書が入っています。

クロモジは、日本では古来から爪楊枝に使用されていたときいています。落語の中でも、楊枝のことを「 クロモジ」と呼んでいました。今でも、お茶会などで和菓子に添えられる風情のある楊枝といえばこの黒文字(クロモジ)です。昔の人がこのような用途のために選んだ理由は何だったのかと想像してみます。今のように歯や口腔内を綺麗にできるペースト状の歯磨き剤も無かった時代、クロモジを使うことによって得られたメリットは…?もしかしたら爽やかな芳香とともに抗菌効果も期待できるのかもしれません。

私がこのクロモジの香りに魅かれた理由はその清々しさです。深淵な森の中に浸ったかのように気持ちが鎮まり、ふっと一瞬、ローズウッドを思い起こさせるフローラルな香りが流れていきます。

おかげで3日の午後は思いのほか読書に集中できました。読んだ本のことはこちら に書いています。

yuicaの方によると、クロモジ精油の原材料となる木はたくさん日本の森にあるそうです。もちろん、スギやヒノキも…。豊かな日本の森林資源を上手に活用することが、「木の循環」につながり、自然環境をまもることに繋がるのではないかと改めて感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿