2011年3月31日木曜日

最近受けた二つの質問に答えて

今月受けた二つの質問に対してお答えしてみようと思います。

1,精神的に落ち込んで体調にも影響が出ている大切な人に、香りで何かしてあげられないか。(その人Aさんは質問者の近くにはおらず遠く離れている。)

香り自体はリラックスやリフレッシュなど、心地よい感触を与えることができるものです。元来香りを愛好する習慣のある人であれば、好みをきいてアレンジすることできるかもしれません。
しかしながら、Aさんが香りに親しむことが好きであるかどうか、色々な種類や強さの香りを否定的にだけでなく肯定的に感受できた体験をもつかどうかにもよります。あまり乗り気でないのに押し付けられたような感覚をもたれると逆効果となることもあるでしょう。
そのような場合、「香りを故意に使う」ということを知らせずにさりげなく微弱に空間を香らせ、「なんとなくいい香りがするね」「なんだか気分がいいね」とまず香りで肯定的な体験をしていただくことができると、もっと積極的に楽しもうというきっかけになるかもしれません。
Aさんと同居されている人にさりげなくAさんのにおいに対する好みを聞き出し、好みに近い香りの精油を1%程度に無水エタノールと精製水で希釈したエアフレッシュナーを送ります。それを玄関やAさんの寝室などにスプレーして頂き、ほのかに香らせて反応を観察してみることからトライするのもいいかもしれません。
ただ、香りを用いること以前に不可欠なことがあります。Aさんを大切に思う気持ちをまめに言葉と態度で伝え、できるだけ受け身でAさんの話の聞き役となりすこしでも安心して頂くことです。これは、実際に香りを用いてリラクセーションを提供するアロマセラピストの基本的な心得の一つでもあります。


2,加齢臭が気になる年齢ですが、対策はないのでしょうか。

質問された方のお悩みがいわゆる加齢臭であるのかどうかについて、私には厳密に判別できませんので、体臭対応としてお答えします。
皮脂が酸化したにおいを防ぐには、分泌された皮脂を長時間放置しないことが先決であると私は考えます。洗い流す、消臭効果のあるもので拭き取るなど。まめにシャワーや入浴で身体を清潔にし、常に(汗ジミのない)清潔な衣類を身に付けるようにします。特に皮脂分泌の多い頭皮、顔、脇の下、耳まわりから首、背中にかけては勿論、常に汗をかく足は指の間まで良く洗います。無香よりもほのかに微香のある石鹸やシャンプーを使ったほうが洗ったときのリフレッシュ感が違います。自分でもニオイが気になるようであれば、一日の活動を終えた夜だけでなく、一晩の発汗も考慮して朝もシャワーで洗うと良いですね。(夏は必須)
それでも気になるようであれば、銀イオンの殺菌消臭効果を用いた制汗剤なども効果があるようなので試してみると良いでしょう。
なお、上記は一般論としての回答です。厳密に言えば個々でにおいの感じ方、体質、食生活、ライフスタイルが異なります。その上で何が実際に気になるのか、単に予防したいのか、既に困っているのかなどを確認してはじめてそれぞれのケースにふさわしい方向性が示せるのではないかと思われます。



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