2011年3月5日土曜日

リンデン&カモミール・ブレンドハーブティー

久しぶりの休日。今日の穏やかな陽射しにも似合う琥珀色のお茶を楽しみました。リンデンとカモミールのブレンドハーブティーです。

この2種のハーブティー用ドライハーブは、どちらも深くリラックスできるお茶として重宝しています。ちょっと風邪気味、いつもより疲れている、そんなときもこのどちらか、またはブレンドで頂きます。

それぞれ単一でお茶にするのも好きです。リンデンは花と葉、カモミールはジャーマンカモミールのことが多いですがこちらも花。ティースプーン山盛り2杯分位を熱湯で抽出します。香りが逃げないように蓋をして待つこと約2~3分。ティーカップにたっぷり1杯分の淡い琥珀色のお茶が出来上がります。

リンデンはどこか懐かしい印象の香り、とよく言われます。菩提樹とも呼ばれますが、東洋菩提樹とは種類が違うようです。私が頂いているのはシナノキ科でヨーロッパ原産のタイプ。この立ちのぼる香りから私は美味しいハチミツを連想、架空の甘さを感じるのです。穏やかな香りなので心も落ち着きます。

カモミールにはローマンとジャーマンがありますが、ローマンは比較的早く苦味が出やすいということで一般にはジャーマンのほうがカモミールティーとしてよく使われているようです。フルーティーな香り。その香り方はリンデンよりもシャープです。とはいえ、珈琲ほどのインパクトは無いと見えて、とあるワインバーでワインの香りを大切にするためにと、食後には珈琲ではなくカモミールティーを出されたことも思い起こします。

今からかれこれ8年前。2003年6月のこと、世田谷・経堂のフランス料理店「ル・グラン・コントワー」での「夏のフランス料理とハーブティー&アロマキャンドル」という催事の中で、私はシェフの特別コースメニューの最後に出されるデザートに合わせてハーブティーをご用意しました。そのときのハーブティーがリンデン&カモミール。

"Figue à la Vanille chaud au son jus avec Sorbet yaourt"(いちじくの温製ヴァニラ風味 ヨーグルトシャーベット添え)。シェフ菅沼豊明さんによる筆記体のフランス語メニューが懐かしくずっと大切にとっておいたのです。この、いちじくの素晴らしい後味に寄り添うように穏やかに香り、すっきりとした余韻を提供してくれたハーブティーでした。

参考情報:
Sawa Hirano's Web 中コラム "figue"






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