2011年2月18日金曜日

青の香り・ブルガリブルー(2000)

先週、懐かしいフレグランスを使う機会がありました。紫がかった鮮やかな青の服を選んだその日、外の空気は非常に冷たいながらも私の心は未知への好奇心で熱くなっていました。選んだフレグランスは、ブルガリ・ブルー。

凛とした信念を秘めながらも柔らかく、洗練された華やかさを醸し出す香り。ジンジャー、ベルガモットから流れる透明感がバニラやムスクのゆったりとした空気に包まれてあたたかな花香料の優雅さを控えめに漂わす。歩くたびにこぼれるように香らせたい。2000年に発売されてから10年後の昨年、現代的解釈のもとに"BLVⅡ"も生まれた位ですから、このまま歴史に残ってほしいものです。

2000年秋の"PARFUM"誌No.115。表紙をめくると瑠璃色の中に"BLV"の文字。ブルガリブルーの香りが1ページに渡り文章で表現されています。一部をご紹介。
…予期せぬ出来事と、心地良いハーモニー。氷のような冷たさから湧き上がる情熱、そしてクールで鮮やかな透明感から優しい穏やかさへと流れゆく香りの魂たち。…香りのメインとなるジンジャーが「氷と炎」という相反するクールでウォームな雰囲気をつくりだします。…

青の服と香りを身につけたその日、私は本当に予期せぬハッピーな出逢いに遭遇したのです。この日のことは生涯忘れないでしょう。その余韻は1週間後も消えていません。あの日の気分で選んだ装いの効果。過去の無意識が示していた意味がわかるのは未来。



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