2011年1月12日水曜日

アロマセラピスト

アロマセラピスト。香りを用いてリラクセーション・癒し・心地よい時間を提供する人。このような職能者にふさわしい服装とはどのようなものでしょうか。
これまでの私のアロマセラピスト活動をふりかえりながら感じてきたことを挙げてみたいと思います。

まず、髪型や服装、立ち居振る舞いを含めた全体像がエレガントであること。これが第一条件です。「香り」という目に見えない感覚から個人はさまざまなことを想像するものですが、お客様には肯定的な印象、「素敵」「心地良い」「優美」といったイメージを想起していただきたいからです。

"élégant"(フランス語・形容詞)を、辞書で調べると次のように記されています。
1,優雅な、優美な、上品な、洗練された、粋な。2,手際の良い、気の利いた、(野暮ったい、すっきりしない、の逆)

上記1、2に共通しているのは、肯定的印象であること。形容詞的キーワードとしては「優しさ」「美しさ」があり、こう感じさせるものであることはどうやら必須であるようです。さらに「洗練」や「手際のよい」「気の利いた」という言葉から私が解釈したのは、よく熟考され、試行錯誤の上に磨かれて残った作法、無駄がなく違和感を感じさせない、といった状態です。

たとえば初めてお迎えするお客様とその日の状態・香りのお好みをうかがうコンサルテーションからアロマトリートメント施術、お見送りまでを行うアロマセラピストの場合。エントランスで初めて見られるのは顔を含めた上半身。清潔感と信頼感のもてる笑顔というベースの上にさり気なく

「私は…なんだか素敵な特別なところに来た」

と感じさせるファッション要素があってほしい。例えば、トップスとして着ているものが艶のある光沢、もしくは優美なシルエットを一見で感じさせる、健康的な皮膚が程よく見えるデザインのものであってほしいと思います。
そしてトリートメントルームへのご案内で全身を見られます。第一印象で視覚がとらえた上半身に違和感なく似合うボトムスが歩き方とともに優雅に見えたら理想。この全身から既知の他の職業や場所を想像させないように。全身真っ白では医療従事者…シルエットによっては保育士や介護士…エプロンの使い方によっては飲食店従業員…。インテリアの色調になじむことも大切ですが、このような現実的な想像を導かないようなエレガンスを目指したいものです。

アロマトリートメント施術がしやすい、という機能面ももちろん大切ですが、お客様は視覚も含めて五感トータルで心地良さを求められます。ラフになりすぎてはせっかくの芳香も優雅に感受されません。香りの感受とともに、トリートメントを受けるならば施術者の優しい手によるタッチで心地よくなることにも浸っていただく、まさに非日常的な時間と空間。「私はいま、特別な場所にいる」そう思っていただけるファッションを目指したいものです。










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