2010年12月17日金曜日

WORLD BEAUTY・2

" VOTRE BEAUTÉ " 2010年11月号の表紙に、肌も髪も瞳も色の違う女性が4名。トップ記事のタイトルの中に英語"WORLD BEAUTY"とあることが印象的。

チュニジア人、フランス人、中国人、アフリカ系アメリカ人。4人それぞれの女性の皮膚や髪、身体的特徴(強みと弱み)、それに応じたスキンケア、ボディケア、メイクアドバイスが掲載されています。皮膚科医、静脈に関する専門医、メイクアップアーティスト、栄養士などの専門家のみならず、中国人女性のページ末尾には日本人リポーターへの謝辞も添えられていました。徹底的な探求心を感じさせる記事です。




私が第一に感じたのは、汎用性の高さです。これを読んだあらゆるタイプの女性が、細部を自分のタイプに参照させて活用できるというロジックの明快さが見られます。チュニジア人の事例を読むと、目の隈やシミへの対応で納得のいく記述がありますし、フランス人の事例では皮膚に赤味が出やすい点が自分に該当するためそのケアとファンデーション選択アドバイスの記述がまさにうなづける内容でした。中国人の瞳や髪、皮膚の色に合うよう提案された口紅の明るい朱色選択も然り。アフリカ系アメリカ人の皮膚は、強烈な陽射しと乾燥から水分の蒸発を防ぐために皮脂腺が皮脂を分泌してガードする…ゆえにその機能を弱めるような洗いすぎは良くない…など、乾燥にさらされるときのスキンケアとしても参考になるのです。

チュニジア人の事例から、その特徴と共に日本人の知人からも質問されることの多い「目の周りの隈」対策を中心に訳して要約してみます。(☆と☆の間)


☆特徴として強みは老けにくい皮膚と丈夫な髪。弱みはニキビができやすいこと、そして目の隈、ホルモンに由来するシミ、下半身の肥満などが遺伝的に発生しやすい傾向。目の隈は、誤ったリンパドレナージュにより悪化することあり。上半身をやや起こして仰向けに眠り、クリームなどを塗るときは目の輪郭に沿って。これだけでも良くなる。メイクでこの隈をカモフラージュするときは、隈の上にパウダーをそっと拡げてから暗い色の部分に点で塗ったものを指で優しく軽くたたきながらなじませる。リンパの流れを良くし引き締めるために海藻成分の目元クリームを。隈をカモフラージュして顔全体の肌色を仕上げるために、14種のニュアンスを揃えた隈対応コンシーラーを…☆


なるほど。目の隈は血行不良に起因するのではと考えていましたが、遺伝的原因もあり、リンパの流れをよくすることも大切なのだと感じました。その他、むくみやすく下半身が肥満しやすいため常に生活の中で運動をとりいれて静脈の流れを良くするようにとアドバイスがあったり、食生活でもなるべく塩分を控え、米、火を通した野菜料理なども取り入れるよう勧めています。
アンバーカラーの皮膚と柔らかくふっくらとした唇の放つ明るさを活かすためにあえて唇にはっきりとした色を使わないメイクアドバイスも興味深いです。

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