2010年12月1日水曜日

Voyage d'Hermès

久しぶりにフランスの美容雑誌 "VOTRE BEAUTÉ" を購入。毎号興味深い香水評論の記事があり、20代の頃に購読していたのです。今回手にしたのは2010年11月号。ちょうど100頁目にその記事はありました。キャッチに書いてあったのは、" Pour lui? Non, pour moi! " ( 彼のために?いいえ、私のためよ!)。
記事本文を読む前にこんな女性のひとりごとを想像。
「…彼にプレゼントしようと思って選んでみたけど私にも似合うじゃないの、私のフレグランスにしようかな…」

そこでちょっと雑誌を閉じて今年の春に発売されたエルメスのフレグランスを思い起こしました。名前は " Voyage d'Hermès "(エルメスの旅)。発売当初、エルメスブティックの前で香りが吹き付けられた荷札のような紙を渡され、瞬時に心浮き立つような気持ちを感じ、ゆっくりと未来への通り道に向かうような気分になったことを覚えています。近くにいた男性もすぐにこの香りを気に入ったようでした。

何の香料が入っているとか…そんなことを考えるより、気分をすぐに変えてくれたことが嬉しくて、その後色々な人にこの香りの印象を尋ねました。男女ともに、その人の雰囲気と気持ち次第で楽しめそうです。香りが吹き付けられた紙にもこんな言葉が記されています。
"…Un parfum à partager." (共有する香り)。
男性も女性も共に使える香りなのです。適度な香り立ちが持続する上品な香り方ゆえでしょう。

先日エルメスブティックで、この香りのボディクリームも新発売されたことを知りました。オードトワレよりもいっそう柔らかく香り、優しい肌触りのヴェールに包まれているような感触。アルコールで希釈されたフレグランスが苦手な人でもこれならば皮膚を保湿しながら自分をうっすら香らせることができます。

ギフトシーズン。贈られる人だけでなく贈る人も幸せになれる季節です。

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