2010年12月10日金曜日

eaudemoiselle(オードモワゼル)

クラシカル。でも香り方はモダン。普遍的な女性美の一端。

そんなメモが書いてあります。文化女子大学でのフレグランス鑑賞講義のためにセレクトした一つ、"eaudemoiselle(オードモワゼル)"についての資料中、私の走り書きの冒頭でした。

eauは水、demoiselleはお嬢さま、令嬢。生まれながらの気品と自信を兼ね備えた女性が自らの個性を表現すべく放つオーラのようなもの…をちょっと想像してみます。なにかキラキラとした、緑にきらめく朝露のようでもあり、夜の空にまたたく星のようでもあります。心を研ぎ澄ませば感じられるけれど、忙殺されているとつい見過ごしてしまう命の輝きのようなものかもしれません。

今年の春に発売されたこのジバンシーのフレグランスは、ファッションを専門に学ぶ大学生たちにとっても、ヴィジュアル表現ともに興味深い香りだったようです。今月に入って限定のミニサイズとメイクアップパレットのセットも発売されたとか。好評だった証といえそうです。

本国フランスのジバンシーサイトをチェックしたところ、"eaudemoiselle"自体のサイト(要Flash)もあり、そのイメージヴィジュアルメイキングのこまやかな作り方も印象に残りました。




ジバンシーからは1980年、オーデジバンシーというみずみずしい香りが発売され、いまだに人気を誇っています。オードリー・ヘプバーンのためにつくられたという香りもありますし、そうした経緯からもさすがと感じます。

調香師は「朝露に煌めく空想のバラ」のような香りをイメージしたのだとか。
空想のバラ。空想の女性、と言い換えてみたくなる香りです。

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